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ヘッドホンの開放型と密閉型の違いについてわかりやすく解説

テーブルの上に置かれたソニーMDR-7506の画像 開放型ヘッドホンについて

ヘッドホンには、大きくわけて、構造が違う「開放型」と「密閉型」の2種類があります。

それぞれのタイプごとに、音質的、機能的な違いがあり、どちらにもそれぞれの魅力や特徴があります。

この記事では、「開放型」と「密閉型」のそれぞれの違いについて、実用上の具体的な話も交えながら詳しく解説しています。また、開放型と密閉型の中間の構造や特徴を持つ「半開放型」の製品にも触れています。

「開放型」と「密閉型」のそれぞれの違いについて知りたい方、どちらが自分に合っているのかを知りたい方、どちらを買おうか迷っている方などに読んでもらえたらうれしいです。

ヘッドホンの開放型と密閉型の構造的な違いについて

ゼンハイザーHD650のハウジングをアップにした画像

ヘッドホンの構造には、「開放型」(オープン型)と「密閉型」(クローズド型)があります。さらに、両方の中間的な構造を持つ「半開放型」(セミオープン型)もあり、それぞれに異なった音色や特徴を持っています。

「開放型」のヘッドホンの構造的な特徴といえば、ハウジングといわれる、耳を覆うカップ状の筐体が音を通す構造になっていることです。逆に、「密閉型」の製品は、ハウジングが音を通さない構造になっており、「半開放型」の製品は、半分ほど音を通す構造になっています。

ヘッドホンやイヤホンには、音が出る「ドライバー」といわれるパーツがあり、そのドライバーの裏側、つまりハウジングの部分が音を通すのか通さないのかによって音質的特徴や使用感の違いなどが生じ、それぞれに適した使い方や好みの違いなどが生まれます。

ヘッドホンの開放型と密閉型の使用感の違いについて

開放型と密閉型の使用感の一番の違いは、外部の音が聞こえるか聞こえないかによる差です。

開放型のヘッドホンでは外部の音がハウジングを通して再生音に混ざって聞こえるため、室内の生活音や外部の音がそのままノイズとなって聞こえてしまいます。

また、密閉度が低い構造のため、夏場などには蒸れにくいという特徴もあり、長時間の使用でも快適に使うことができます。

密閉型のヘッドホンの場合は、外部の音をある程度シャットアウトすることができるため、室内の生活音や家族の声、屋外の音などの影響を受けずに音楽に集中することができます。

また、外部への音漏れも少ないため、屋外でも使用することができるのも密閉型ヘッドホンの特徴です。

ヘッドホンの開放型と密閉型の音質の違いについて

シュアーSRH440の画像

開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの音質や音の聞こえ方には大きな違いがあります。

開放型ヘッドホンの音の特徴は、ハウジングの外側まで広がる自然な音場と、生演奏やスピーカーで音楽を聴いているかのようなナチュラルな音の質感や定位が感じられることです。

密閉型ヘッドホンの音の特徴は、没入感が高く、音圧をダイレクトに感じられ、細かな音質の違いなどがわかりやすい特徴があります。特に低域の再現に優れており、迫力のサウンドを楽しむことができます。

また、半開放型ヘッドホンは両方の特徴を持っており、バランスがいい音質の製品が多い気がします。

どちらのタイプにもそれぞれの魅力があり、よく聞く音楽のタイプや、視聴場所の環境の違いなどによっても適したタイプが変わってきます。

さらに、それ以上に音質的な好みの部分も大きく、一般的には、音楽に迫力や緻密さをもとめる人には密閉型が、音の広がりやナチュラルな質感をもとめる人には開放型があっていると思います。

開放型ヘッドホンにしかない魅力について

開放型にも密閉型にもそれぞれに特徴や魅力があるので、どちらが優れているというわけではないのですが、どちらのタイプにも、その構造でしか感じられない使い勝手や音質の差などの違いがあります。

開放型ヘッドホンにしかない魅力を一言で言うなら、どこまでも自然な音質、音場、定位などの表現で、ヘッドホンの存在を忘れてしまう瞬間があるところです。

どうしても、ある一定の範囲の中で音楽が展開されている感覚がある密閉型の音とは違った自然さや空間表現が、開放型ならではの特徴だと思っています。

どちらかというと、音楽の構成要素を分析的に聞くような、モニター的な使い方より、音楽を全体的にとらえて、演奏者やスタジオのエンジニアが表現したいものをそのまま受け取るような聞き方にマッチするのが開放型ヘッドホンだと思います。

極論すると、ヘッドホンやアンプなどのオーディオ機器の存在を消して、音楽のもつエネルギーだけに浸りたいというような欲望を満たしてくれるのが開放型ヘッドホンだと思っています。

まとめ

ハイファイマンHE400SEの画像

ヘッドホンの開放型と密閉型では、それぞれに違った特徴や魅力があり、どちらが使いやすさや自分の求めている音に合っているのかがわからないという方も多いと思います。

理想的には、両方のタイプの音を実際に聞いてみて、自分の探している音を見つけてみてください。

もちろん、必要に応じて両方のタイプを使い分けるのもいいと思います。

実際に私も、外出時などは、使い勝手のいいノイズキャンセリング付きの密閉型ワイヤレスイヤホンを使い、自宅でゆっくりと音楽に浸りたいときに有線タイプの開放型ヘッドホンを使っています。

スマホでサブスクの音楽をワイヤレスイヤホンで聞くのが当たり前になった現代ですが、枯れた技術でもある、有線タイプの開放型ヘッドホンにしか表現できない奥深い世界があることも知ってもらえたらうれしいです。